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現在完了形の第3回目はこういうときにはどうするの編です。
「過去形を使うべきか、過去完了形を使うべきなのか」に焦点を当ててみたいと思います。
日本語に訳すと両方とも「~した」となってしまうことも多く、迷いどころだと思います。
・現在のことと過去のことを同時に言う場合
例としては、「鍵をなくしちゃったから、部屋に入れない」とかです。 鍵をなくしてしまったのは過去のことで、部屋に入れないのは現在のことですね。
こういう、過去に起きてしまったことが、現在にも影響を与えている場合(部屋に入れない)は、過去完了形と現在形を使います。
むしろ、どういうときに過去形なの? という方が疑問かもしれません。このケースの例としては、過去において、人や物や環境などを特定するような場合には、過去形になります。ちょっとわかりにくいですね。
ex.) Do you know who broke the window?
のように、「誰が」やほかには「何が」「何を」とかそういうことを訪ねたりする場合などは過去形になります。この場合は、「誰が」という点に焦点が当たっているため、現在とのつながりが薄くなっているからだと思います。
・予想とか考えとか
"I expected", "I thought", "I promised", "I knew"といった単語は現在完了形ではなく過去形になります。
予想とか考えとか約束とかをこういう場合に使うときは、
「予想してたよりも~だった」(予想していたとおり~だった)
「思っていたよりも~だった」(思っていたとおり~だった)
という使い方になるのではないでしょうか。そうすると、予想していたときから、事実が判明して実際はどうだったのか分かりませんが、現在は予想ではもはやなくなってしまっているため、現在との関係が薄くなってしまっているから過去形になるのではないかと思います。
・今日、今週などをつける場合
「今日~した」という場合には過去形と過去完了形のどちらも使うことができます。しかし、ニュアンスが少し違います。
Have you seen him this week.
Did you see him this week.
例を出してみました。現在完了形の方では、「今週、彼に会った?」という意味ですが、例えば、木曜日とかにその台詞が言われたとします。月曜から木曜の現在までであっているか。という意味になります。一方、過去形の場合では、意味は同じですが、木曜日に言われたとしたら、火曜か月曜かわかりませんが、今週の、しかも早いうちに彼にあったか? という含みを持ちます。
2回目は現在完了形と過去形についてです。
現在完了形と過去形のどちらを使用すればよいのか迷ってしまうことがあると思います。前述したように現在完了形は現在(今)と過去をつなぐものですから、現在を考慮しない場合には現在完了形を使う必要がないわけです。
例えば、過去の特定の時間を指定している場合。
yesterday, last week, then, when, two days ago, three weeks ago, in 1998 etc.
こういう言葉は、過去に焦点を当てているため、現在に焦点を当てる現在完了形を使いません。
しかし、今までのある時間を表す言葉(ever, never, before, recently, already, yet)の場合は現在進行形を使います。過去の特定の時間を指定している場合よりも焦点がぼけてしまうからだと思います。
では、これらの言葉がない場合はどうなのか?
そういったところに疑問が生じるかもしれません。
そういう場合は、「どちらでも可」です。
ただし、注意が必要です。
例文を見てみましょう。簡単な例ですが。
Did you play tennis.
Have you played tennis.
現在完了形を使ってしまった場合は、現在に焦点が置かれるわけですから、
(今までに)テニスしたことがある?
過去形を使った場合は、
(特に指定していないけど、例えば昨日の体育で)テニスした?
みたいなニュアンスになります。この場合、現在完了形だと、'ever'を入れたくなりますね。
あとはニュースについてです。
最近起きた出来事をアナウンスする場合に、現在完了形が使われます。ただし、最初のアナウンスのみが現在完了形であとの詳細については、過去形が使われます。
中学校か高校か忘れましたが、完了形を学ぶときと言うのは、次の4つの意味を持つと習います。
「完了」「継続」「経験」「結果」
この場合は「完了」で、この場合は「経験」で・・・
なんてことは私はやりません。概念として覚えていてもよいと思いますが、せっかく現在完了形という一つのくくりなのですから、わざわざそれを4つに分けてしまう必要もないと思うわけです。4つに分けてしまうと、文を読むときにはよいのかもしれませんが、書くときにはどうもしっくり来ない気がします。えっと、完了だから完了形でかかなきゃとか、継続だから、完了形にして、起点を表す前置詞を入れて・・・とか、余計な思考を入れてしまうことがあります。少なくとも私は。言葉なのだから、もっとすっきりと考えた方がいいと思います。
「感覚でなんとなく」というと少し語弊がありますが、おぼろげなイメージを持っていた方がいい気がします。
そういう覚え方を推奨する形で進めていきます。
現在完了形とは、『過去の行動が「今」どうなっているのか?』
その関係性といいますか、つながりを表しています。
そうすると、先に挙げた4つの意味もうまく説明できます。(当たり前だけど)
「完了」はよくある例文が、宿題終わった系なんですが、
I have finished my homework.
単純に宿題終わったという話なのですが、宿題をやったということではなく、今はもう宿題が終わっているという状態にあるというところに重きを置いています。
「継続」のよくある例文としては、ずっとどこかに住んでるよ系です。
I have lived in Tokyo for three years.
この例文では、3年前に住み始めて今も住んでるよという話です。今も住んでいるというところが重要なのです。過去に住んでいたとか、これから住むとかそういう話ではなくて、今住んでいる。そういうことです。
「経験」のよくある例文としては、どこかいったことあるよ系ですね。
I have been to Kyoto.
範囲があれば、その起点から今まで経験があるのかということですので(範囲がなければ生まれてからかな? そこら辺は文脈で)、ある時点から今までに経験したか? ということですね。これも今時点までなので今です。
「結果」のよくある例文としては、どこかいっちゃった系ですね。
He has gone to America.
アメリカにいってしまって今はもういません。という話です。もう分かるとおり、今いませんですね。
完了も継続も意味合い的には、今もやってるのか、もう終わってしまったのかという話なので、内容的には一緒ですね。結果も完了に含んでもいいかもしれません。完了した結果、今どうなのかという話なので。
そうすると、「完了・継続・結果」がまとまりました。「経験」はどうでしょうか。ちょっとまとまりにくい気もします。無理にまとめる必要もない気もしますが、経験は継続に含まれてしまうのかな? と思います。継続はある地点から現在もずっと何かをしているイメージですが、経験は、ある地点から連続ではないものの、飛び飛びに(どこかいったことあるよ系だと、海外に年二回とか飛び飛びになってしまうかと思います)継続していると見てもよいのではないでしょうか。
さて、一見説明が終わってしまったかのように見えますが、まだ完了形は続きます。
現在完了形(present perfect)(2)
★社会人になりました。英語を勉強して海外勤務できたらいいなぁと夢見ています。 mail:ougonbunkatsu@hotmail.com

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