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英語を学んでいく足跡
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英語ではconduit metaphorといいます。
以前に紹介したレトリックと人生の中でも言及されています。

これは何かというと、
話し手は考え(というもの)を言葉(という容器)に盛る。
そして、導管を通してそれを聞き手に送る。
聞き手は考え(というもの)を言葉(という容器)から取り出す。
コミュニケーションがこのような背景に伴って行われることを指します。
(「もの」と「容器」についてもいろいろとあるのでそれは後ほど。)

コミュニケーションがこのようなメタファーを基本として行われていることを
考えてみると、そういった用語への理解が深まると思います。
It's hard to get that idea across to him.
(その考えを彼にわからせるのは難しい)
I give you that idea.
(その考えをあなたに教えた)
上の二つはこのメタファーをよくあらわしています。
「相手にわからせる」というのが導管を通って向こうへ渡る様子を
「教える」というのが言葉から考えを取得する様子を
あらわしています。

コミュニケーションがこのように成り立っている前提に立てば
理解も深まることだと思います。
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upとdownと聞くと日本語でいうところの「上」、「下」に該当することは
英語を勉強したことがある人であれば明らかなことだと思います。

それ以外にも使われますし、
動詞ともよくくっついて使用されるためphrasal verbとしても
ご存知ではないでしょうか?

しかし、どの動詞にくっついてこういう意味で~などと
すべてをいちいちチェックして覚えるというのは効率的ではありません。

よく言われるのはイメージとして覚えましょう。ですが、
まさしくそのとおりでイメージすることが早道です。

上や下(はたまた、手前や奥)の概念というのは言語によって違っており、
その裏にある文化的コンテクストから現れるものです。
大きな差異でなければご自身が持っている概念で
おおよそは説明がつくことが多いです。
イメージと一概にいっても文化的な違いというのを意識できるか否かで
イメージができるかどうかが決まってしまいます。

意味合いとしては以下になります。
いろいろな意味合いを記載していますのでこの中からイメージを膨らませててみください。

・位置としての高さの高低、高いほうがup、低いほうがdown
・中心地に向かうほうがup、離れるほうがdown
 これは日本語でもおのぼりさんですとか、上り列車、下り列車など
 としても使用されているのでわかりやすいと思います。
・北をup、南をdown
 こちらも日本語でも北のことを上と言う人がいるように
 英語でも同様の傾向が見られるようです。
・よいことや喜ばしいことはup、悪いことや悲しいことはdown
 feeling up/down
・意識があることはup、無意識下はdown
 Get up
 fall asleep
 起きていることは意識があるためupになり眠るときは無意識下にはいるため
 と考えるとわかりやすいかもしれません。
・多いことはup、少ないことはdown
・権力や地位があるほうがup、被支配や権力がないほうがdown

まだいろいろありますが、一気に紹介しても消化しきれないと思いますし
この概念だけでもいろいろとイメージは膨らむと思いますのでこのくらいにしてみます。
私もまだ半分くらいしか読んでませんが
この本はおススメです。

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レトリックと人生

ジャンル:単行本
著:ジョージ・レイコフ , 他
 
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メタファーについて書かれている本なのですが、
詩的な意味の比喩ではなく、
まったく別の言葉同士が文化的な意味の背景でつながっていることにより
同様の表現をしていることが非常に多いことがこの本で理解できます。

若干の難しさはありますが、一見の価値はあると思います。

ちなみに、どう表現していいのか難しかったので上記表現となったのですが、
わかりにくいとおもいますので、例えを。

本文に議論(argument)は戦争(war)であるという例えがあります。
議論と戦争はまったく違うものですが、

英語では以下のような表現が使われます。
Your claims are indefensible.(君の主張は守りようがない)

議論の中で使われる言葉ですが、
indefensible(こちらは戦争的な意味合いで使用されるもの)が使用されています。
このような表現が議論というものの中には多く、
言葉で勝敗をつける議論と、武力で勝敗をつける戦争
の類似がわかります。

ほかにもいろいろ載っていますが、
私が一番言いたいことは、

こういった英語のメタファー的な観点が身につくと
表現の幅が広がるだけでなく、
議論という内容のことを表現するときに、たとえば戦争の用語を使用するのだな
ということがわかりますし、相手がこういった表現をしても
ああ、なるほど。とわかるようになると思います。

この本の中にはほかにも面白い内容があったのでそれは後ほど紹介します。
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